スパイダーマンの映画権利関係が変更:SONY×マーベルスタジオに


スパイダーマンの映画権利関係が変更:SONY×マーベルスタジオに

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大きなニュースなので、記事を書きました。マーベル映画における大事件ですね。



●SONY×マーベルスタジオが実現

先日行われたSONYピクチャーズの会見によると、“新しいスパイダーマン映画”がSONYピクチャーズとマーベルスタジオとの共同で製作されると公式発表がありました。
つまり、これまでSONYピクチャーズが単独で作っていたスパイダーマンの映画が、これからはマーベルスタジオのマーベル・シネマティック・ユニバース=MCUと世界観を共有した映画として作られるということです。
これはマーベル映画における歴史的な出来事ですよね。(これまでのマーベル映画権利問題についてはコチラ)




●スパイダーマンが「アベンジャーズ」に加入できる!

SONY×マーベルスタジオによる“新しいスパイダーマン映画”の全米公開が2017年7月28日に決定しました。それ以外のマーベルスタジオ映画に“顔出し”する可能性も高い(というかほぼ決定)ようです。
長らくスパイダーマンはSONYピクチャーズが映画化の権利を持っていたため、映画「アベンジャーズ」などで知られるマーベルスタジオの作品世界と共有させることができませんでした。
今回の発表によると、今まで通りSONYがスパイダーマンの映画化権利を保有しつつも、新作スパイダーマン映画はマーベルスタジオとその代表を務めるケヴィン・フェイグ(ファイギ)のプロデュースを受けつつ製作され、さらにはスパイダーマンがマーベル・シネマティック・ユニバース=MCUに組み込まれる事になります。
また、今回の業務提携においてSONYピクチャーズとマーベルスタジオの間に金銭的なやり取りは無いそうで、今後作られるスパイダーマンの単独映画も、いくらヒットしようとマーベルスタジオは収益を貰わないスタンスのようです。その代わり、スパイダーマンがその他の単独主演作でないマーベルスタジオ映画(例えば、新スパイダーマン登場の噂がある来年公開の「キャプテン・アメリカ:シビルウォー」)にスパイダーマンが登場したとしてもそれに関してSONYはキャラ使用料をマーベルスタジオに請求しないそうです。
通常、業務提携すればお互いの取り分が発生して利益の確保が成されるわけですが、今回は異例なことに全くのタダでお互いの利害を一致させた、ということになりますね。
つまりSONY側からすればスパイダーマンがMCUに加入することで活躍のフィールドが広がり、MCUの人気に乗って興行的にも安定が望めますし、マーベルスタジオ側からすれば自社の超人気キャラをMCU映画で自由に使用できるようになったことでさらなる大きな映画プランを企画・実現できるというメリットが得られた、ということでしょうか。
なかなか凄い関係性を作ったなと思います。




●「アメイジング・スパイダーマン」シリーズが打ち切り

気になるアメスパシリーズの存続ですが、残念ながら打ち切りという形になりそうです。また、主演を務めていたアンドリュー・ガーフィールドも降板(本人による辞退説が濃厚)、MCU版のスパイダーマン映画には出演しないようです。新たなるスパイダーマン=ピーター役にはローガン・ラーマンなどの若手俳優が候補に挙がっており、また若い(高校生くらいの)ピーターとして再び新設定で描かれるのでしょう。事実上のリブート(再起動)になるわけですね。
私(筆者)はアンドリューの演じるピーター:スパイダーマンがかなり好きだったので、彼が降板するのは残念です。スパイダーマンの大ファンであるアンドリューが志半ばで断念せざるを得ない状況になったのは悲しいですね。「アメイジング・スパイダーマン」シリーズは世界興収では結構稼いだ(7億ドル以上)のですが、全米興収が微妙だったことと宣伝費がかさんだことであまり利益が出ず、内容的にも批評家の受けが良くなかった、といった諸問題があり、今回のマーベルスタジオとの提携が発表される以前からSONYがスパイダーマンをMCUに組み込ませて再起を図ろうとしていたことは何度か噂に挙がっていました。
ライミ版3部作が空前の大ヒットを飛ばした経験から、スパイダーマンの映画に絶対的な自信を持っていたSONYピクチャーズは、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズに過剰な期待を寄せていたことも今回の打ち切りに繋がった原因だと思います。実際、アメスパ2の公開前にSONYピクチャーズ元会長のエイミー・パスカルが「世界興収10億ドルを目指す」と発表していたこと、「3」「4」、スピンオフ映画「シニスター・シックス」「ヴェノム」といった多数の続編を製作発表したことからも、その期待値が高かったことが伺えます。通常、10億ドル稼ぐのはかなり困難(アメコミ映画に限定すれば、それを達成できたのは「ダークナイト」「アベンジャーズ」「ダークナイトライジング」「アイアンマン3」のみ)な額だと思うので、期待があまりに大きすぎると当時思いました。
SONYのアメスパ2に対する認識、期待値の設定の間違いがそもそもマズかったのでは…。




●予定されていたスピンオフ映画について

製作が決まっていたスピンオフ映画「シニスター・シックス」「ヴェノム」などはとりあえず今も保留してあり、企画そのものは消えていないそうです。そして、これは個人的にちょっと謎なのですが、MCUとの関係性のない作品としてこれらのスピンオフ映画を製作する方向にも進んでいるみたいです。(それだとマーベルスタジオ=MCUとスパイダーマンの世界を統合した意味がないのでは…?)
これに関しては情報が曖昧なので、続報が気になりますね。




●スパイダーマンのMCU加入に伴い、予定されていたMCU映画公開日が変更

MCU版の新スパイダーマン映画が2017年7月28日に全米公開されることが決まったので、これによって

・「Thor: Ragnarok」が2017年7月28日→同年11月3日
・「Black Panther」が2017年11月3日→2018年7月6日
・「Captain Marvel」が2018年7月6日→同年11月2日
・「Inhumans」が2018年11月2日→2019年7月12日

といった具合にずれ込むとの発表がありました。
要するに、「ソー:ラグナロク」の予定されていた公開日に新スパイダーマンが入ったことで後の映画の公開日が1作ずつ延期したということですね。ちなみにいずれも全米公開日なので日本公開される場合にはまた違った日程に設定されるでしょうね。




●スパイダーマンのMCU加入が実現したわけですから、将来的にはアベンジャーズとスパイダーマンが共演することが確実になりましたね。原作コミックで言うところの「ニューアベンジャーズ」シリーズに近い状況になりそうなので楽しみです。思えばスパイダーマンは明るい陽気な性格なので、今までのような孤独なヒーローというよりはチームのムードメーカー的存在として描いた方が活き活きしそうですね。コミックでも登場初期からファンタスティック・フォーなどと絡むことも多く、その時からキャラの特性がハッキリしていたような気がします。映画でのアベンジャーズとの掛け合いが見られるとは嬉しい限りです。
しかし残念なのはやはりアメスパシリーズの打ち切りですね。アンドリュー・ガーフィールドの降板も大きな犠牲だと思います。映画は2作ともかなりの良作だと思いますが、世間にはあまり好評ではなかったのでしょうか…。せめて完結編となる3作目までは製作して、シリーズの伏線や謎を回収してキチンと終わらせてほしかったです。こんなに早期に打ち切りにしてまでMCUに合流させる必要があったのか、アメスパの応援者だった私としては少し疑問に思います。

もう決定してしまったことなので、MCUでの新しいスパイダーマンの活躍に期待する方向へ気持ちを切り替えたいですね。

…最後は私情を挟んでしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。




・記事の情報源

【映画.com】スパイダーマンがアベンジャーズ入り!? ソニーとマーベルが提携
http://eiga.com/news/20150210/14/
【シネマトゥデイ】『スパイダーマン』新シリーズ製作へ!ソニーがマーベルとの提携を発表
http://www.cinematoday.jp/page/N0070557






SuperHeroHype It’s Official: Spider-Man enters the #Marvel Cinematic Universe!
http://www.superherohype.com/news/329465-its-official-spider-man-enters-the-marvel-cinematic-universe
ComicBookMovie.com Logan Lerman Among Those Being Eyed For SPIDER-MAN Role In Marvel Studios SpiderMan
http://www.comicbookmovie.com/fansites/joshwildingnewsandreviews/news/?a=115090
ComicBookMovie.com Sony Still Moving Ahead With SINISTER SIX, VENOM, And More...
http://www.comicbookmovie.com/fansites/JoshWildingNewsAndReviews/news/?a=115083
ComicBookMovie.com Marvel Announces New Release Dates For BLACK PANTHER, CAPTAIN MARVEL, More 
http://www.comicbookmovie.com/fansites/JoshWildingNewsAndReviews/news/?a=115028


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マーベル映画史

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マーベル映画史…と書くと大げさですが、今までのマーベル映画の流れを紹介。筆者の主観がふんだんに含まれているので、悪しからず。

・全作品を解説するわけではありません。省略している作品もあります。
・まだ邦題が決まっていない作品でも、原題をカタカナに直した表記にしている作品があります。公式の邦題ではありません。



●マーベル映画史

○前提
○1980~90年代、マーベルコミックはコミックの売れ行きが良くないことから、自社キャラの映画化権利を複数の映画会社に売る
○これが現在まで続く
・スパイダーマン=SONY
・X-MENとFF=20世紀FOX
・アベンジャーズ系=ディズニー・マーベルスタジオ
といった映画の権利問題を発生させることになる。これらの映画シリーズは映画会社が違うために共演させることができない。



○歴史

1986年
「ハワード・ザ・ダック」公開。最低映画と称され、悪名高い。


1989年
「パニッシャー」を製作、公開。日本でも翌年に公開された。しかし、パニッシャーがドクロマークの服を着ていないなど、原作とはかなり異なる仕上がりに。1990年、「キャプテン・アメリカ:卍 帝国の野望」を製作。劇場公開されずにビデオスルーに。


1994年
「ファンタスティック・フォー」を製作。しかし劇場公開されるどころか、世に出ることも一切なかった(いわゆるお蔵入り)。


1998年
「ブレイド」を製作、公開。原作コミックは人気のない作品だが、ウェズリー・スナイプスのキレのあるアクションと当時のVFXを効果的に使用したことでヒット。最終的に3部作となり、TVドラマ化もされる人気シリーズに。


2000年
「ブレイド」のヒットを受けて、それまでビビっていたマーベルが映画製作に力を入れ始める。半ば毒味役とも言えるブレイドのおかげで、人気コミック「X-MEN」の完全映画化に成功。ヒットする。


2002年
「X-MEN」のヒットを受けて、マーベルは看板キャラの映画化「スパイダーマン」を公開する。本作は空前の大ヒット(世界興収約8億ドル)となり、現在まで続くアメコミ映画ブームの元祖になった。


2003年
映画製作が軌道に乗り始めたマーベルは、「X-MEN2」「デアデビル」「ハルク」
などを次々と公開し、ある程度の評価を受ける。


2004年
「スパイダーマン2」「パニッシャー(※89年版とは全く無関係)」などを公開


2005年
「ファンタスティック・フォー:超能力ユニット」公開


2006年
「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」公開。いわゆるX-MENの旧3部作は本作で終了、シリーズはスピンオフや前日譚に。


2007年
「ゴーストライダー」「スパイダーマン3」「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」公開。
当時最大のヒットシリーズだったスパイダーマンが完結したこの年を目処に、マーベルはある映画世界を構築するプランを考え始め、自社映画製作会社マーベルスタジオを設立。


2008年
「アイアンマン」「インクレディブル・ハルク」公開。
これより自社映画製作スタジオで「アベンジャーズ」を完成させるための本格的なフランチャイズを立ち上げる。しかし、80~90年代に売り払った自社キャラの映画化権(スパイダーマンやX-MENなど)は既に大手映画会社が所有しており、マーベルスタジオに取り戻すことが出来ないという、当時は予想もしていなかった事態に陥る。


2009年
「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」、「パニッシャー:ウォーゾーン」公開。
「パニッシャー:ウォーゾーン」は、現在ディズニーの傘下となったマーベルの最初で最後のR‐15指定映画になってしまった模様。(また、三度目の映画化にして初めて原作通りの設定に)


2010年
「アイアンマン2」公開。非常に「アベンジャーズ」を意識した作りになる。


2011年
X-MEN旧3部作の前日譚「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」公開。
「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー」を公開。「アベンジャーズ」に直接繋がる形で製作される。


2012年
満を持して「アベンジャーズ」公開。歴代世界興行収入3位(約15億ドル)のマーベル映画最大のメガヒット作品になる。
また、リブート作品「アメイジング・スパイダーマン」も公開。こちらも全世界興行収入7億ドル越えの大ヒット。


2013年
「アイアンマン3」公開。アベンジャーズのおかげもあって、約12億ドルの世界興収となり、歴代5位のメガヒット。「マイティ・ソー:ダーク・ワールド」(全米公開)も世界興収6億ドル超えに。
「ウルヴァリン:SAMURAI」も公開、X-MEN映画シリーズ6作目にして2番目の興行収入を得る。



〇新作映画

2014年
「マイティ・ソー:ダークワールド」日本公開2月1日(土)
世界興収約6億ドル。前作を大きく上回った。日本興収はたったの6億円だが気にしない。


「キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー」日本公開4月19日(土)
世界興収約7億ドル(約700億円)となり大ヒット。アベンジャーズ系映画(マーベル・シネマティック・ユニバース、MCU)としては三番目の興収。日本興収は6億円だが気にしない。


「アメイジング・スパイダーマン2」日本公開4月25日(金)
世界興収7億ドル超え。日本でも30億円を超え、2014年公開の実写洋画の中では最大のヒットに!(6月21日時点)
やっぱりスパイダーマンは凄い。


「X-MEN:フューチャー&パスト」日本公開5月30日(金)
世界興収約6億ドルに。シリーズ7作目にして最大のヒットで、これまで一番だった「ファイナルディシジョン」の約4億ドルを大きく上回った。


「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」日本公開9月13日(土)
「ベイマックス」(原題は「Big Hero 6」) ※ディズニー・アニメ映画 日本公開12月20日(土)

など、超大作映画をどんどん公開予定。


○もはや映画の一ジャンルと言ってもいいほど、マーベル映画は大成する。



…以上でマーベル映画史の解説は終わりにします。

なんとかSONYからスパイダーマン、20世紀FOXからX-MENの権利をマーベルスタジオが買うか借りるかしてほしいものです…。アベンジャーズとの共演が見たい。


最後に、今後のマーベル映画計画を一挙に紹介。


●2014年以降のマーベル映画予定

2015年
「ファンタスティック・フォー」(2005~2007年までのシリーズとは異なり、完全新規設定の映画になる。権利を持っているのは20世紀FOX)全米公開6月19日
「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」日本公開4月25日(土)
「アントマン」全米公開7月17日、(おそらく)日本公開は9月


2016年
「キャプテン・アメリカ3」全米公開5月6日
「X-MEN:アポカリプス」全米公開5月27日
「アメイジング・スパイダーマン3」全米公開6月10日


2017年
「ウルヴァリン・スピンオフ第3弾」全米公開3月
「ファンタスティック・フォー2」全米公開7月


2018年
「アメイジング・スパイダーマン4」全米公開5月(※予定)
「タイトル不明(20世紀FOX配給のマーベル映画)」全米公開7月



〇製作決定済みアメコミ映画(公開日未定)
「ヴェノム」(「アメスパ」シリーズのスピンオフ)
「シニスター・シックス」(同上)

「マイティ・ソー3」事実上の製作決定
「Dr.ストレンジ」事実上の製作決定



●マーベル原作海外ドラマ
「エージェンツ・オブ・シールド」日本にもそろそろ上陸予定

企画中
「デアデビル」
「ルーク・ケイジ」
「アイアンフィスト」
「ジェシカ・ジョーンズ」
一応、全て「アベンジャーズ」系の世界観で展開される。




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