リブート版「ファンタスティック・フォー」予告編分析


FANT4STIC

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公式ポスター


以前の記事で何度か告知していましたが、リブート版「ファンタスティック・フォー」の第一弾予告編がついに公開されました。

この映画は徹底した秘密主義で作られていて、劇中のスチル写真やプロモ写真、ポスターやロゴなどを一切公式ではリリースしていなかったので、この予告編にてやっと映画の雰囲気やビジュアルなどがお披露目になりました。予告編公開に合わせてポスターやロゴ、プロモ画像(撮影現場写真)も公開されましたね。

この記事では、いつもの予告編分析を行いたいと思います。例によって第一弾分析ということで映画そのものの概要も説明しておくので前置きが少し長くなってしまいます。



【概要】

・記事タイトルにもわざわざ書いたとおり、本作は「ファンタスティック・フォー:超能力ユニット」「~:銀河の危機」(2005~2007年)のシリーズとは異なる設定、世界観、キャストで作られたリブート(再起動)映画です。基になっているのはマーベルコミックの漫画作品「ファンタスティック・フォー」です。
・監督は「クロニクル」で知られるジョシュ・トランク。全米公開は8月7日。(日本公開は現時点では未定)
・今回の映画は原作コミックをかなり逸した内容になっているようです。監督のトランクはキャストに「原作コミックは読まなくていい」と指導していることからもそのコンセプトが伺えます。アメコミ映画ではないですが、デヴィッド・クローネンバーグ監督作「スキャナーズ」「ザ・フライ」といった怪奇SF映画を参考にしているらしく、この2作が“異質な超能力を持った人間同士の戦い”と“実験のミスによって肉体が変容していく人間”を描いた作品であることを踏まえると、今回の「ファンタスティック・フォー」は単純明快なヒーローアクションものというよりは、超能力を得てしまった人々がその力を制御できずに苦悩する、といった内容になると予想できます。
・とはいえ、マーベルは原作コミックの中で平行世界を多数作って作品展開しているため、今回の映画は原作コミックのメインとなる世界:アース616とは別の、アルティメット世界(アース1610)の設定を採用している部分があります。これに関しては説明するのがややこしいので、予告編分析の中で必要に応じて説明しますね。
・公式によって明らかにされているストーリーは、
“4人のアウトサイダーたちがテレポート実験により危険な異次元世界に行ってしまう。それは彼らの肉体を衝撃的に変容させる。4人はその新しい能力に困惑しながらも制御することを学び、かつての仲間が変容した悪人から地球を守るべく協力しなければならない。”
というもの。これは後でまた説明しますが、アルティメット版のコミックの設定を採用していることが伺えるあらすじです。

・現時点で明らかになっている映画の登場人物は以下の通り。(キャラ名は原作と異なる設定のものも。)
〇リード・リチャーズ:Mr.ファンタスティック (演:マイルズ・テラー)…FFのリーダーで天才科学者。身体を伸縮させられる。映画での設定は公式では明らかになっていない。
〇スーザン(スー)・ストーム:インビジブル・ウーマン (演:ケイト・マーラ)…後のリードの妻で、ジョニーの姉。透明化・バリア能力。映画での設定は不明だが、ジョニーとは実の姉弟ではない、もしくは片親違い(人種が違うため)だと考えられる。
〇ジョニー・ストーム:ヒューマントーチ (演:マイケル・B・ジョーダン)…スーの弟で、発火・飛行能力を持つ。映画版での設定不明。コミックでは白人キャラだが、本作で演じる俳優は黒人なのでかなり大胆な設定変更がなされている模様。
〇ベン・グリム:ザ・シング (演:ジェイミー・ベル)…リードの友人で、肉体そのものが岩のような材質に変化しており他の三人と違って元に戻れない。映画での設定不明だが、原作通りリードと友人らしい。
〇Dr.ドゥーム:ヴィクター・ドマシェフ (演:トビー・ケベル)…原作コミックでは、リードのライバル科学者で顔に傷を負ったことがきっかけで悪に染まる人物。本名はヴィクター・フォン・ドゥーム。今回の映画では反社会的なプログラマーで、ブロガーという設定。ネットでのハンドルネームがドゥーム(“破滅”という意味)とのこと。ドマシェフという苗字に変更された理由は分からないが、おそらくスラヴ系の苗字にすることで東欧出身(コミックではラトヴェリアという架空の国の王)という設定を固めるためだと思われる。
〇フランクリン・ストーム (演:レグ・E・キャシー)…原作ではスーとジョニーの父親で、自動車事故で妻(つまりストーム姉弟の母)が死亡、自身は酒浸りになって借金取りを殺し、刑務所に入っている。映画での設定は不明。おそらく科学に精通している模様。
〇役名不明、モールマンとの噂あり (演:ティム・ブレイク・ネルソン)…原作コミックでのモールマンは地底に住む人間で、地底怪人を操る能力を持つ古参悪役。

・本作は20世紀FOXの製作配給映画なので、同じマーベル映画シリーズ「X-MEN」との世界観共有が可能です。これに関しては情報が曖昧なので断定はできませんが、ある程度の世界観共有は図られるみたいです。しかし、もう7作も作られてしまったX-MENの映画世界にいきなりFFが入るとなると細かい問題も出てきますし、製作者の発言の中には世界観共有を否定するものもあります。なので、実際にはどうなるのか分かりません。
・1作目の公開すらされていないのに、続編「ファンタスティック・フォー2」の製作・公開が決定しています。全米公開予定日は2017年7月14日。


映画の概要説明は以上です。



【予告編】




【スクリーンショット&予告編分析】
※分析という性質上、ネタバレに繋がる場合があります。過度に気にする方はご注意ください。


?(声のみのため、キャラ名不明)「どこまで続くのだろう?」
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画像下、見づらくてすみませんが家の壁にGRIMMと書いてあります。ベン・グリムのことでしょうね。家に自分の苗字をこんなにデカく書く人はそういない気もしますが…(笑)



?「人類の計り知れない欲望―発見―発明―建造」
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部屋で凄そうな実験をしている少年たち。銅線の間に“空間の揺らぎ”のようなものが見えますね。なにかしらの強力なエネルギーが感じられます。少年たちは、おそらく左がベン・グリム、右がリード・リチャーズでしょう(眼鏡をかけているため)。

〇このシーンはアルティメット版のコミックでの描写に似ています。アルティメット版のリードは少年時代にテレポート実験装置を作り出し、それがバクスタービルディング(アルティメット世界では有能な科学者が所属する研究施設)関係者の目に留まってスカウトされます。バクスタービルで最先端の設備を手に入れたリードは装置の能力を増幅させることにします。(この続きは後で)



?「未来は我々の理想次第であり―」
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画像真ん中、リード・リチャーズ。大人になり、広い研究施設を利用できるようになっています。
画像下、スーザン(スー)・ストーム。
この2人は原作コミックのイメージに近いですね。



?「その責任は新しい世代が担っている」
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画像上、見づらいですがモニターの左下に赤い字で座標のものが書いてあり、海外ファンサイトによるとこの座標を調べると東欧の地域が出てくるそうです。登場人物紹介のところにも書きましたが、やはり東欧のラトヴェリアがドゥーム(ドマシェフ)の出身地として描かれる可能性が高いですね。
画像真ん中はベン・グリムです。野球をやっています。ジェイミー・ベルという俳優が演じているのですが、彼はどちらかというと痩せ型のイメージがあるので岩男のザ・シングに変貌するのには結構なギャップがあります。そのことについて原作ファンからはキャスティングに対する批判の声が挙がっていました。しかし映像を見る限りでは腕も太いですしある程度原作のビジュアルに寄せているのではないかと思います。
ちなみに原作コミックのベンはザ・シングになる前から屈強な肉体です。
画像下はジョニー・ストームです。車の整備をしています。演じているのはマイケル・B・ジョーダンですが、黒人なのでやはり原作コミックのファンからはイメージの面で批判されていました。人種が違うためにスーザンとの姉弟という設定も変わってくるはずなので、その面も批判される所だと思います。個人的には、やはり原作コミックありきのアメコミ映画なわけですから変更する必要のない部分は無理やり変更しないでほしかったですね。さらに言えばマイケル・B・ジョーダンはジョシュ・トランク監督作「クロニクル」にも大きい役どころで出演していたことから、監督との友情関係で再度キャスティングされたのかな、という気もします。公私混同されてはちょっと困りますね。
ただ、まだ映画本編を見たわけでもないですし、“この映画におけるベストなヒューマントーチ”を生み出してくれればそれでいいと思います。コミックの設定に執着しすぎるのも良くないですしね。



?「だが新しい大発見には―」
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宇宙服?を着てポッドに乗り込む人たち。4人以上いるので、後のファンタスティック・フォー以外のメンバーも実験に参加しているのですね。


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画像上の人物はフランクリン・ストーム。このキャラも黒人に変更されていますね。原作ではストーム姉弟の父親です。リード達が乗り込んだポッドの様子を確認しているようなので、どうやら実験の協力者みたいですね。

〇画像真ん中は最初の方のシーンにもあった“空間の揺らぎ”が発生しているので、リードが少年時代に実験していたものの拡大版を人体実験しているのかもしれません。これによって異次元にテレポートする?



?「リスクが伴い―」
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画像下、焼けただれた宇宙服のようなものを着た人物が床を這っています。これはポッドに乗り込んだメンバーのうちの誰かでしょうね。実験は失敗するようです。

〇アルティメット版コミックの説明の続きですが、テレポート装置を改良したリードはベンやストーム姉弟を仲間に入れて実験を進めます。後にバクスタービルの同僚であるヴィクター(後のドゥーム)も参加するのですが、彼が装置のプログラムを変えてしまっていたので実験の際に装置が誤作動、5人はN-ZONE(正史世界でのネガティヴ・ゾーン)にテレポートしてしまい、そこの放射線の影響で5人とも肉体変容・超能力を身に付けます。
おそらくこの流れに近い展開が今回の映画では再現されるのではないかと思います。




?「犠牲や―」
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飛行機は予告編の最後にまた出てくるので、映画の中ではある程度重要な役割がありそうです。
画像真ん中はリードです。
画像下は岩の塊のように見えますが、おそらくザ・シングに変貌したベン・グリムでしょう。



?「重大な結果をもたらすのだ」
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スーがジョニーを抱いて悲しんでいます。おそらくこのロケーションは後でも出てくる異次元世界だと思われます。空の色や地表が少し普通ではないですからね。
画像真ん中と下はコスチュームを着たジョニーです。倒れている人を見つけて発火(フレイム・オン)していますね。



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画像真ん中は異次元世界にテレポートしてしまった4人でしょう。ネットを見る限りでは映画「インターステラー」っぽいとの感想をよく目にしますね。個人的には「プロメテウス」にも似ている気がします。
画像下の左側の人物はおそらくDr.ドゥームだと思います。後ろ姿なので断定はできませんが、顔の部分が金属質のようなので、光の反射が見られます。また、ただ歩いているだけなのに前にいる機動隊が倒されているのも、おそらくドゥームが超能力を使っているからでしょう。



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画像上はジョニー。異次元世界で混乱しているシーンのようです。
画像真ん中はジョニー=ヒューマントーチとスーザン=インビジブル・ウーマンの超能力バトルに見えます。仲間割れでしょうか、もしくは能力に混乱しているのかもしれません。
画像下はリードの能力発揮場面です。腕が異常に伸びています。ロケーション的に異次元世界みたいなので、ここではダメージを受けている人とそうでない人がいるみたいです。リードは地面に寝た状態ですし、ジョニーもスーザンに抱かれていましたからね。



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ロゴ




?「来るものに備えるんだ」
リード「何が来る?」
?「“答え”だ」
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画像上の診察台に寝ている人物はおそらくDr.ドゥームです。宇宙服を着ているようですが顔の部分が鈍い金属のような質感なので、なんらかの理由で彼も肉体変化・超能力獲得をするようです。

〇アルティメット版コミックのドゥームは放射線の影響で身体が有機金属に変容します。
映画の前シリーズ1作目「ファンタスティック・フォー:超能力ユニット」でのドゥームも身体そのものが金属化していましたね。
〇これはネタバレになるので画像は貼れませんが、今回の映画のDr.ドゥームは撮影現場でのスパイフォトでその姿がリークされています。気になる人は調べてみてください。

画像下はファンタスティック・フォーが光の柱を見上げているシーンです。ベンはもうザ・シングの姿になっています。この光の柱の中には先ほど取り上げた飛行機が確認できるため、これは地球と異次元世界をリンクさせる物なのかもしれませんね。




以上で今回の予告編分析は終わりです。
正史世界を描くコミックとは異なり、アルティメット版の設定を採用していることが読み取れましたね。監督は特定のコミックエピソードを取り上げずに本作を作っているそうですが、コミックそのものを無視しているわけではないらしいのでコミックファンもある程度納得できる仕上がりになっているはずです。
ビジュアル的にはかなり現実的なアプローチが図られているのか、FFは黒を基調とした全身スーツを着ているみたいです。それもユニフォームのようにデザインが共通しているわけではなく、それぞれが独自のものを着ているようですね。
FFの4人は公式あらすじにもある通り異次元世界にテレポートした影響で超能力を得るようですが、悪役となるドゥームがどのようにして超人になるのか気になります。
ストーリーは表面的な所しか分からず、まだ謎の多い映画ですが予告編が公開されてから徐々に情報が発信されるようになってきたので続報が楽しみです。
ジョシュ・トランク監督の「クロニクル」はアメコミ映画ではないですが、主観映像を駆使した斬新な映像と、超能力(物を念力で操る)を身に付けた高校生3人組の内の一人が道を踏み外して暴走する作品です。個人的には好きな映画なのでリブート版ファンタスティック・フォーの予習作として見ておくとイメージが湧きやすいと思います。

リブート版「ファンタスティック・フォー」はアメリカでは今年8月、日本公開は現時点では未定です。



(次の記事は少し書いて用意してあるのですが、映画の事ではなく原作コミックについての内容になっています。そのうち投稿すると思います。)


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