「バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生」第2弾予告編分析


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今回は、映画「バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生」“(原題) Batman V Superman:Dawn of Justice”の第2弾予告編分析です。


【映画概要】

・詳しくは第一弾予告編分析で。
・本作は実写映画では初となるバットマンとスーパーマンの共演ということもあって日本での宣伝にも力が入っており、日本公開日は全米公開と同じ2016年3月25日に設定されています。
・今回の予告編第2弾も、もう公式から日本語字幕付きのものがネットで公開されています。
・ザック・スナイダー監督いわく再編集によってバットマンの登場シーンを増やすように作り変えているそうです。この情報を受けて個人的に少し不安になりましたが、本作が実現したのは「マン・オブ・スティール」の成功のおかげであって、つまりはスーパーマン映画の続編にバットマンが乗っかってきた状態になるわけですから、バットマン推しの展開になるのはスーパーマンに失礼…と思ってしまいます。監督の意図としては試写を見たワーナー側がバットマンに注目して絶賛したこと、ノーラン版バットマンと設定が全く異なることを観客にちゃんと説明すること、等が再編集の理由となっているようです。
・監督いわく「ある意味『マン・オブ・スティール2』。前作はスーパーマンから見た人類を描き、今作は人類から見たスーパーマンを描く」とのこと。確かに、今回の予告編を見るとそのような作りになっている気がします。


【第2弾予告編:日本語字幕付き】




【分析】

○今回はすでに公式による日本語字幕付きの予告編が公開されているため、私(筆者)によるセリフ訳は無しにしてあります。


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予告編の初めに映る女性上院議員によって公聴会?に召喚されるスーパーマン。
上院議員はスーパーマンを危険なものと見なしているようで、市民も「スーパーマンは違法なエイリアン」「地球は人類のもの」「神はエイリアンを憎む」といった内容が書かれたプラカードを掲げて抗議しています。
前作「マン・オブ・スティール」で街に甚大な被害を出した原因の一人なわけですから、スーパーマンに対する世間の風当たりはキツいようです。
(とはいえ、スーパーマンがゾッド将軍を止めていなければ地球は完全にテラフォーミングされて破滅していたのですが…)



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前作「マン・オブ・スティール」終盤でスーパーマンとゾッド将軍がビルを破壊しながら戦闘を繰り広げていましたが、その中でゾッドが放ったヒートヴィジョン(目から発射される破壊光線)がビルを切り裂き、崩落させました。
この予告編ではそのビルが実はブルース・ウェイン(=バットマン)の所有する会社ビルで、崩落したことで多くの従業員が死亡したということが明らかとなりました。
これが引退していたバットマン=ブルースを復活させるきっかけとなるようです。


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バットケイブ。おそらく天然の洞窟を改造して作ったもののようです。


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「“お前が、自分の家族を死なせたんだ”」と赤い字で書かれた記事を目にするブルース。誰に送りつけられたものかは分かりません(ジョーカー?)が、明らかな敵意を感じます。
とはいえ、先の映像にもあったようにビルが崩壊したことで自社の従業員が犠牲になったのは事実なので、その責任をスーパーマンに取らせるため、引退していたブルースが身体を鍛え直して再びバットスーツを身に着けます。
大金持ちのわりにトレーニング方法が結構 原始的ですね(笑)。



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執事アルフレッド・ペニーワース。本作では今までのシリーズよりちょっとお洒落な初老男性といったルックスになっています。なんだか歳をとったトニー・スタークみたいですね。演じているのはジェレミー・アイアンズです。


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前作にも登場、デイリー・プラネット編集長のペリー・ホワイト。
スーパーマンは前作のラストでクラーク・ケントとしてこの新聞社の記者になりましたが、本作ではバットマンのことを取材して回っているようです。



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地球でのスーパーマンの母親マーサ・ケントも再登場。今回も息子クラークの道しるべとなりそうです。


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レックス・ルーサー。赤みがかった長めの髪型。しかしスナイダー監督のツイートした画像によればコミックでのルーサーを思わせるスキンヘッド状態にもなるようなので、劇中で髪型が変わるのでしょう。
力関係では完全にスーパーマンの方が上ですが、なぜか膝をついて屈伏しています。どうやらなにか弱みを握られているようです。


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日本人女優・モデル、岡本多緒(TAO)が演じるルーサーの側近マーシー・グレイヴス。コミックやアニメの設定ではワンダーウーマンと同じく超種族アマゾネスです。TAOは「ウルヴァリン:SAMURAI」でヒロインのマリコを演じていましたね。
死体袋に入れられているゾッド将軍の遺体。前作「マン・オブ・スティール」のクライマックスでスーパーマンがやむを得ず首の骨を折って殺害したのち、政府か何かの機関(ルーサーかも)が遺体を回収していたようです。未知の強力な力を持つ宇宙人のサンプルなわけですから、解剖などを通して何かしら悪用されそうですね。


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一瞬バットマンスーツかと思いますが、よく見ると胸にR(Robinの頭文字)、体の正面部分で留めるベルト状ボタンが複数見られるのでバットマンのサイドキック(相棒)、ロビンのスーツであることが予想できます。
スーツには黄色い文字で「HAHAHA バットマン、ジョークをあんたに!」と書いてあります。文字の見た目、内容からしてほぼ間違いなくジョーカーが書いたものと思われます。
今後 公開されるDC映画「スーサイド・スクワッド」に登場するジョーカーによるものでしょう。
ジョーカーがロビンを殺した?それともコミックの一設定を採用してロビンが闇堕ち、ジョーカーに変貌する?


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ダイアナ=ワンダーウーマン。私服姿も見せてくれるようです。
こう見えて彼女、設定では数百年以上生きているんだとか。
ワンダーウーマンの単独主演映画も企画されていて、一応3部作になる予定ですがまずはBvSでの活躍&人気が今後の展開に影響してきそうですね。


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ちょっと見飽きたバットマンのオリジン(誕生秘話)シーン。説明不要かと思います。
ブルースの父を演じているのはジェフリー・ディーン・モーガン(ザック・スナイダー監督の過去作「ウォッチメン」でコメディアン役を演じていた俳優)ですね。


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ワンダーウーマン。手を打ち合わせただけで周囲を軒並み破壊する衝撃波を放っています。この感じだとスーパーマンに匹敵するほどの超人度ですね。
とはいえ強力な女性ヒーローが実写アメコミ映画に登場するのは稀なので、活躍に期待。


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上着にゴーグルを装備した一風変わった姿のバットマンが、第一弾予告にも登場した“スーパーマン親衛隊”のような人物たちと戦っています。今回のバットマンは活動場所に合わせて数種類のバットスーツを着るようですね。
場所的には砂漠を思わせる荒廃した土地で、他のシーンと比べてちょっと異質な雰囲気のシーンです。もしかすると現実のシーンではなく、バットマンがスーパーマンを脅威に思うあまり見てしまった妄想なのかもしれませんね。


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これはスーパーマンの、肉体的にはほぼ唯一の弱点である“クリプトナイト”だと思われます。クリプトナイトはコミックでは特殊な放射線を発する鉱物で、スーパーマン(クリプトン星人)は近寄ったり触れたりすると一気に弱体化、人間以下の力しか出せなくなる上に連続して触れ続けると小一時間で死亡するという代物です。この性質から、真っ向勝負ではスーパーマンに太刀打ちできない悪党たちが入手したがるアイテムとして知られています。本作では何らかの経路でルーサーが手に入れるようですね。
ちなみにクリプトナイトは普通に放射性物質なので、人間も長期間身に着けたままで生活していると病気になったりします。


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アーマー・バットマンがスーパーマンを踏みつけ、天窓から建物内にそのまま落下。
並みの人間なら普通死んでしまいますが、スーパーマンは平気なんでしょうね。


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・ワンダーウーマン。右手に剣、左手には盾を装備しています。腰には“真実の投げ輪”も確認できますね。この姿が戦闘時のワンダーウーマンとしてのビジュアルのようです。
・あくまで人間のバットマンに、かなり大幅なヒートヴィジョンを放つスーパーマン。容赦なし。
・とはいえバットマン、グラップネルガンのワイヤーを使って回避しています。この構図が原作コミック「ダークナイト・リターンズ」の表紙の一つに似ていると、ファンの間で話題になりました。


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スーパーマンの恋人ロイス・レインも再登場します。


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ルーサー。語りがいちいち大袈裟で、ちょっとおかしな性格だという事が分かります。


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スーパーマンとバットマンが対峙。
バットモービルのドアをこじ開けているのでどうやら戦闘中のようですが、そのわりには落ち着いた動きです。
しかし、このようにスーパーマンとバットマンが同じ画面の中に収まっている光景を見ると、「ついにDC映画もクロスオーバーした!」と実感できますね。


…以上、BvSの第2弾予告編分析でした。バットマンやワンダーウーマン、レックス・ルーサーなどが本格的に登場したこと、コミック・リスペクトな部分が見られたこと、謎を呼ぶシーンなど、なかなか期待できる内容になっていたかと思います。

本作は2016年3月25日、日米同時公開となっております。
日本では特典付き前売り券も発売中なので、今のうちから購入して公開に備えておくといいかも知れませんね。

それではまた。


(次回の記事は映画「スーサイド・スクワッド」第一弾予告編分析の予定です)







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「アントマン」鑑賞後の徹底解説:ネタバレ含む


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※この記事は映画「アントマン」の鑑賞後の解説記事です。つまり、ネタバレしまくっています。まだ本作を見ていない人は読まないことをオススメします。逆に鑑賞済みの方は、内容解説を詳しく書いているので色んな謎が解けると思いますし、知らなかった原作ネタを知ることもできると思います。

それでは、本作を見た人はこの後の解説記事をどうぞ…!


●映画概要

・マーベル・シネマティック・ユニバース=MCUに属する映画作品の12作目。「アイアンマン3」から始まるフェーズ2の最終作。時系列的には「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」の後。
・監督はペイトン・リード。
・元々はエドガー・ライトが数年間温めてきた作品で、彼が監督する予定だったがマーベルスタジオとの作品方針の相違が原因で撮影前に急きょ降板。
・世界的には2015年の7月ごろに公開。日本では遅れて9月19日公開だった。
・世界興収は4億ドルほど。日本や中国などではまだ上映中なので最終的な成績はまだ出ていない。
・製作費は約1億3000万ドル。



●キャラ紹介

【ヒーローとその協力者たち】

○2代目アントマン:スコット・ラング

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映画設定
・主人公。電気工学の知識には長けているが、方向性の誤った正義感とスリルを求める幼稚さを持つ。ヴィスタ・コープに就職するも、社内で金にまつわる不正を発見、義賊を気取って暴露するも、窃盗罪で逮捕される。出所後、職を転々とするが偶然(ではなくピムが仕掛けた巧妙なテスト)盗みに入った家でアントマンスーツを発見、色々あって二代目アントマンを襲名することになる。
・演じたのはポール・ラッド。本作の出演にあたって肉体改造を行った。また、本作のPRのために来日した。

コミック設定
・電子機器関連の仕事をしていたが、極貧だったため泥棒をはたらき、逮捕。しかし模範囚として過ごしていたため数年で出所、その後はスターク・インターナショナル(映画ではインダストリーズ)の一部署で職に就くが、娘が重い心臓病に冒されたため、唯一治療できる医師に助けを求めようとするが、ちょうどその医師がダーレン・クロスという人物(彼も心臓病だった)に誘拐されており、苦肉の策としてアントマンスーツを盗み出し、その力を使ってクロスを倒して医師を救出、娘の命を救った。
・後にこの一連の行動をピムが監視していたことが明らかになり、当時イエロージャケットを名乗っていたピムはラングを認めてアントマンのコードネームとスーツを与えた。


○初代アントマン:ハンク(ヘンリー)・ピム

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映画設定
・数十年前に物体を縮小化させるピム粒子を発見。これを液体化させて使い易さを向上、全身スーツで密閉すれば人間(生き物)すら生きたまま縮小化させる事に成功する。また、アリの嗅覚に作用する機械を装備しており、その力で一度にかなりの数のアリを操ることが可能。ヘルメットにはピム粒子がもたらす脳へのダメージを防ぐ役割がある。
・冷戦時は自らアントマンとして極秘任務に携わっていた。数々の任務をこなすも、その存在は極秘であることと記録映像に(姿が小さすぎて)明確に映っていないこと等から伝説として一部の人々の間で語られるのみに留まっている。
・冷戦時、相手国が放ったICBM(大陸間弾道ミサイル)を止めようとして妻のジャネット・ヴァン・ダインと共にアントマン&ワスプとしてミサイル解除に向かうが、ミサイルの装甲が厚い上に隙間もほぼ無い状況だったため、調整器の壊れかけていたピムに代わって苦肉の策としてジャネット(ワスプ)が縮小化のリミットを外し無限縮小化、なんとかミサイルを解除した。しかし彼女は無限縮小化によって人智を超える極小世界“クァンタム・リール”に消えていったため、事実上の死亡扱いとなっている。
・冷戦時から現代まで約4~50年の歳月が経っているわけだが、なんとアントマンスーツのデザインを一切変えていない。
・現代では老齢の科学者になっており、弟子のクロスの野望を阻止しようと奮闘する。妻ジャネットをワスプとして行動させたことを悔いており、娘のホープには決して前線に出させない姿勢を固持している。
・演じたのはマイケル・ダグラス。冒頭の1989年のシーンではCG技術により顔が若返った処理が施されていた。

コミック設定
・初代アントマンで、アベンジャーズの創立メンバー。ピム粒子の力で縮小化・巨大化して戦う科学者。
・コミックでは30~40代くらい。
・精神分裂症を患っており、気弱な性格から一変、DV男へと変貌するなどなかなか凄味のあるキャラクター。コードネームを度々変えていて、アントマン、ジャイアントマン、ゴライアス、イエロージャケット、ワスプなどを名乗ったことがある。ジャネット・ヴァン・ダインと結婚したり離婚したり、アベンジャーズをクビになったり、ウルトロンを開発したりしている。



○ホープ・ヴァン・ダイン

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映画設定
・ピムとジャネット・ヴァン・ダインの娘。
・ピム・テック社に勤めている。ダーレン・クロスの計画に気付き、父ピムのスパイのような状態で情報集めをしていた。
・アリを操る機械の扱いに慣れている。
・格闘スキルも持つ。
・死亡したとされている母ジャネットの遺志を継ぎ、二代目ワスプになる気満々。しかしワスプとして活動したせいでジャネットは帰らぬ人となったので、ピムは娘を思うあまり厳しく禁じている。
・演じたのはエヴァンジェリン・リリー。

コミック設定
・コミックではホープ・ピムというキャラがいる。
・マーベルコミックの正史世界アース616ではなく、平行世界の一つアース982でのピムとジャネットの娘(アース616には存在しない人物)。
・後にヴィラン化してレッドクイーンとなる。
・映画での設定は、ピムを老人としたためにジャネットも同年齢にせざるをえず、またジャネット自身が死亡もしくは行方不明状態のためにヒロイン枠として作り出されたオリジナルキャラと考えていいと思う。髪型はコミックでのジャネットを思わせるようなショートカットになっている。


○ルイス(演:マイケル・ペーニャ) ラングの仲間。お調子者だが結構役に立つ人物。

○デイヴ(演:ティップ・"T.I."・ハリス) ラングの仲間。車泥棒。

○カート(演:デヴィッド・ダストマルチャン) ラングの仲間。ハッカー。


○ハワード・スターク
・アイアンマンことトニーの父親。発明家。戦後はSHIELDのメンバー。
・演じたのはジョン・スラッテリー。「アイアンマン2」以来の登場。(それ以外の作品でハワードを演じているのはドミニク・クーパー)

○ペギー・カーター
・なにげにMCU登場頻度の高いペギーがまたもや登場。演じたのはヘイリー・アトウェル。
・1989年のシーンに登場したため、それなりに歳をとった容姿になっていた(おそらく65歳くらいか)。


○キャシー・ラング
・スコットの幼い娘。
・クライマックス、アントマンとイエロージャケットの戦いに巻き込まれて子供部屋を破壊されるが、本人は無事だった。
・コミックでは父スコットが使用する縮小化粒子を定期的に浴びていたため、後に自身も縮小・巨大化できる特殊体質になっており、ヒーロー:スタチュアとして活動していた。
・映画ではどうなるのか分からない。



【ヴィラン】

○イエロージャケット:ダーレン(ダレン)・クロス

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映画設定
・ピムの弟子の科学者で、野心家。主に金儲けを目的としており、その手段としてピム粒子の再現と軍事利用化を企む。
・イエロージャケットのスーツは軍事目的で作られているだけにジェット推進器での移動やレーザービームを発射することができる。腰から背中にかけて機械を背負っており、そこから生える二本のメカニカルアームから青いレーザーを放つ。機械上部には二本のアンテナ状の物体を備えている。アントマンスーツでも克服できていない縮小粒子の問題を抱えており、さらには密閉化して生物を縮小せねばならないという条件(そうしないと肉と血のゲルになって死亡する)もあるため彼も全頭ヘルメット&全身スーツを着込んでいる。スーツの材質はチタン。
・撮影では実際のイエロージャケットスーツは使用されず、モーションキャプチャ用のタイツを基にCGで作られている。
・見た目のイメージは蟻ではなくスズメバチ(アリとハチは生物学的に見て近縁な昆虫)。
・アントマンに追い詰められたクロスはイエロージャケットスーツを着用。そのまま戦闘となるが最終的にはアントマンによって内部機械が破壊され、異常縮小を起こして死亡。
・演じたのはコリー・ストール。綺麗な頭の形をしている。

コミック設定
・設定はかなり異なる。
・イエロージャケットとは、コミックではピムが精神分裂症を患った際に現れた別人格のことであり、その人格の時に活動していたヒーロー名。なので、ピム=イエロージャケットである。普段は神経質なピムだが、イエロージャケット時の人格は自信満々で行動派な性格となっている。
・ダーレン・クロスは、二代目アントマンのコミック設定の部分に書いた通り。


○ミッチェル・カーソン
・映画では本作が初登場。SHIELDのかつての幹部メンバー。
・現在は怪しい組織の一員として暗躍している。(ヒドラ、テン・リングスと関わりがある)
・コミックではSHIELDの凶暴なエージェント。



●小ネタ

・ラングが収容されていた刑務所はサン・クエンティン刑務所だったが、これはコミックでパニッシャー(悪人を問答無用で殺害するアンチヒーロー)が一時期監禁されていた刑務所の名前。パニッシャーはNetflix配信のドラマ「デアデビル」シーズン2に登場することが決まっているため、そちらにもこの刑務所が登場するかもしれない。

・ピム粒子は多用すると脳に悪影響を与える恐れがある、という設定が語られていたが、これはコミックでピムがよく情緒不安定になっていたことへの言及かと思われる。映画でもピムは娘ホープを危険にさらしたくないために声を荒げるシーンも描かれていたので、ピム粒子が関係あるかどうかは分からないが、ピムが若干の神経質さを持っていることが表現されていた。

・ピムがクロスに「お前を弟子にしたのは、かつての自分を見ているようだったからだ」というシーンがあったが、これも若かりしピムが野心に燃えて自分を見失っていた時期があったことを示しているのではないだろうか。イエロージャケットは映画では観客が理解しやすいようにピムではなくクロスが変身するが、コミックではピム本人の別人格という設定であることを考えると、映画ではクロスがいわゆるピムの分身(もう一人のピム)として描かれているのかもしれない。

・日本語字幕で、クロスがアントマン伝説を「作り話だ」という台詞があるが、原語(英語)では“Tales to Astonish”と言っている。Tales to Astonishとは「驚愕の話」という意味だが、これはアントマンがコミックに初登場した際のコミックタイトル“Tales to Astonish#27、#35(1962年)”のこと。ちょっとしたコミック・リスペクトな台詞である。

・ピム粒子(液体化したもので、色は赤と青)を銀色の小型ディスクに収納、そのディスクを投げて物体に当たると縮小化(赤)もしくは巨大化(青)させられるというアイテムが登場するが、巨大化については今後のアントマンの能力として重要な位置を占めてくる技術だと思われる。コミックでは縮小化技術を発見したピムが逆転の発想で巨大化も可能にし、巨大化を主に使用するヒーローとしてジャイアントマンを名乗っていた時期があるため、映画でもこのように巨大化技術をより使いやすく改良してアントマンがジャイアントマンにも変身できるようになるかもしれない。
・実際、ラング(アントマン)は映画のクライマックスで調整器に巨大化ディスクを挿入・起動させることで縮小化のリミットを外してしまって無限に縮んでいく自分の体を元の大きさに戻すことに成功していた。(しかしラングはそれを無意識にやっていたらしく、覚えていないとのことだった。)

・クロスがイエロージャケットスーツをバイヤー企業にプレゼンしているシーンで、話を聞いている者の中にテン・リングス(「アイアンマン」でトニー・スタークを拉致監禁したテロ集団)のメンバーと思わしき人物がいる。首にテン・リングスのマークのタトゥーが確認できた。

・映画のラスト、サム・ウィルソン(ファルコン)へインタビューする女性が「跳んだりスイングしたり、壁を這ったり…」といった内容の台詞を話すが、これはおそらくスパイダーマンのことを指していると思われる。MCU設定でのスパイダーマンは15歳にしてすでにヒーロー活動を開始していて、その存在が都市伝説的に人々の間で認知され始めているという状況らしい。来年公開の「キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー」で本格的に姿がお披露目される予定。演じるのはトム・ホランド。

・「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」への言及として、ラングとピムが「まずはアベンジャーズを呼んだらどうですか」「いや、奴らは空から街を落とすのに忙しいんだ」と話すシーンがある。これはもちろんAoUのクライマックス、ウルトロンがソコヴィアの街を浮遊させた際にアベンジャーズがそれを食い止めたことを指しているわけだが、ピムはアベンジャーズが悪者だと思っているらしい。他にも劇中では一般人が読む新聞の見出しとして「ソコヴィア事件の責任は誰がとるのか?」などといったものが見られたし、ラングがアントマンとしてアイテムを取りにSHIELD基地に侵入する際、ファルコンが出てきたことを受けてピムが作戦の即時中止を呼びかけるなど、世間からのアベンジャーズに対する意見は賛否が分かれている模様。

・ファルコンがゲスト出演。AoUラストでも見せた新ファルコンスーツを着てアントマンとバトルを繰り広げた。ゴーグルはハイテク仕様で、生体感知機能を持つ。

・サーティワン(日本以外ではバスキン・ロビンスという店名)をクビになったラングが住居的に使っているミルグロムホテルに向かう最中、建物の壁に映画「インクレディブル・ハルク」(2008年)に登場した、バナーがブラジルの工場で生産に関わっていた緑色ビンの清涼飲料水の広告が貼ってある。

・ミルグロムホテルのミルグロムとは、コミックライターのアル・ミルグロムから拝借したもの。

・アントマンが乗る大型の羽アリの名前はアントニー。“アント”ニー。

・アントマンが調整器を弄ってリミットを外し、無限に縮小していく世界のことをクァンタム・リールと呼んでいたが、これはコミックではマイクロバースと呼ばれる異次元世界のことを指す。MCUの世界観がさらに広がる伏線となっている。(余談だが、2016年公開の「ドクター・ストレンジ」でストレンジを演じるベネディクト・カンバーバッチいわく、彼の作品では多次元世界が描かれるのとこと。)



●エンドクレジット後の映像

○メインのスタッフやキャストがクレジットされた後に流れた映像

・ピムとホープが登場。ひそかにピムが用意していた“ワスプ”のスーツをホープに見せ、「これを完成させる時が来たようだ」と言う。
⇒これは母ジャネットがヒーロー活動をしていた時に着ていたものの改良版だと思われる。コミックではジャネットが現役のワスプとして活動している(とはいえ、例によって活動休止したり死んだりしている)が、映画版では今後、ホープがワスプとなってアントマンと共闘する将来が暗示されたシーンとなっている。



○全クレジット終了後に流れた映像

・アントマン本編とは明らかにトーンの異なる雰囲気。サム=ファルコンが登場し、左腕を巨大な機械に挟まれて身動きが取れなくなっているバッキー(=ウィンターソルジャー)が映し出される。
・スティーブ=キャプテン・アメリカも登場。
・サム「スタークを呼ぶか」スティーブ「いや、ダメだ」サム「知ってる奴がいるんだが…」といった内容の会話をする。
・サムの言う「知ってる奴」とは、おそらくアントマンのこと。なので「アントマン」本編のラストはサムがアントマン=ラングを探しているという流れになっている。
・来年公開の「キャプテン・アメリカ:シビルウォー」に繋がる重要なオマケ映像となっているが、シビルウォーの内容がいまだ不透明なので現時点では何とも言えない。



●ANT-MAN WILL RETURN

・映画のラストで「アントマンは帰ってくる」というメッセージが出たが、実際にアントマンは来年公開の映画「キャプテン・アメリカ:シビルウォー」(邦題は「シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ」の予定?)に登場する。
・シビルウォーは上記の通りストーリー不明なので何とも書きようがないが、どうやらキャプテン・アメリカ陣営とアイアンマン陣営にヒーローが分裂、衝突するという内容らしい。アントマンはキャップ側につく模様。スーツデザインも変わるみたいなので、今後の情報が楽しみである。



…以上で「アントマン」の徹底解説は終了です。
 エイジ・オブ・ウルトロンの記事がかなり遅い投稿になってしまったので、今回はなるべく早めに書けてよかったです。
本作はオリジンもしっかりしていましたし、ギャグや原作コミックネタも上手く盛り込まれていたので素晴らしい完成度になっていたと思います。特にアントマンのキャラデザインはレトロと実用性のバランスを上手く取っていましたし、初代ではなく二代目が主人公という新しさもありました。戦う父親というのも良かったですね。
 ただし、ファルコンとのバトルやラストの「ファルコンがラングを探している」という展開はちょっと強引というか、唐突にMCUとの絡みを作ったような印象を受けたのでそこは個人的にはどうかなと思いました。もっと「アントマン」として独立させても良かったかと思います。エドガー・ライトが監督を降りた理由がちょっと見えた気がしました。

最後に、コメントをくださる場合はニックネーム(適当なやつでいいです)を付けていただけると返信しやすいです。
よろしくお願いします。

次回記事は「バットマンVSスーパーマン」か「スーサイド・スクワッド」予告編分析の予定です。


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